足の力をつける

歩き方や姿勢が悪いと、身体を機能的に使うことができなくなります。それは身体を無理に動かすことになり、負荷をかけることにつながります。結果として、身体を傷めてしまいます

歩くとき、立つとき、土台になるのは「足」です。足がしっかりしていると筋肉もしっかりつき、良い姿勢を維持することもできるようになります。人間の足裏には

  1. 5本の指の付け根を結ぶ横アーチ
  2. 足の内側の内側縦アーチ(土踏まず)
  3. 外側の外側縦アーチ

の3つのアーチががあります。このアーチが、地面から受ける重力を吸収し、足首や膝、股関節や腰への負担を減らしているのです。このアーチが一部でも崩れると、足の様々なトラブルの原因となり、ひいては身体全体のバランスを崩し不調の原因にもなり得るのです

足のアーチを成型するには指の付け根の関節をしっかり動かし、足裏の力を付ける必要があります。下記のいずれか一つでよいので、(もちろん両方行うとより効果的です)日々のエクササイズとして行ってください

1)タオルの引き寄せ

床にタオルを置いて、足の指で手繰り寄せる
指先だけではなく、指全体を使ってください。動画前半は指先だけ、後半が指全体を動かしています。土踏まずがしっかり動いていることをご確認ください

2)爪先立ち

5本の指でしっかり床をつかみ、足首がまっすぐに伸びるよう踵を上げます。
下の画像上の段が正しい動きです。下の段は重心が小指側に流れ、親指が浮き気味です。そのため、足首が外側にカーブを描いています

こちらの動画では最期の1回だけ悪い見本として、重心を外側にずらし、親指を浮かせています

上記のエクササイズを日々繰り返し、足に力を付けてください。
なお、立つときは背筋を伸ばし、脚は真っすぐにしましょう。特につま先を内側に向ける立ち方は、身体を歪めます。O脚になったり、お尻の形が悪くなったり、健康にも美容にも良いことはありません

左がきれいな立ち方。真ん中は絶対にやめましょう。右も好ましくはありません

また歩くときは

  • つま先と膝は真っすぐ進行方向に向けましょう
  • 背筋をしっかり伸ばしましょう
  • 腕は肘を曲げず、身体の横で後ろにふりましょう
  • 腕が身体の前にこないように気を付けましょう
左が正しい歩行の姿勢

足は身体の土台です。
足の機能を回復させることにより、全身の機能を回復または改善することができます。ぜひ、日常のエクササイズとして行ってください